右上がり戦隊

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タイのクーデター

タイというと、2006年タクシン政権時にクーデターがあった。立憲君主制となった1932年以降、未遂も含めタイのクーデターは19回に上るらしい。ただし、中国が海洋権拡大を画策し、ベトナム、フィリピンときな臭くなっている今日だけに、不穏に感じられる。


タイの混乱の原因は、タクシン派の貧困層と反タクシン派の富裕層・支配層との対立。社会の構造に根ざしている。


日本は、太平洋戦争に負けて、強制的に富裕層・支配層が解体された。そういう意味では、日本が経験していないプロセスをタイがくぐり抜けようとしているのかもしれない。


ただし、タイのクーデターは、立憲君主制となった1932年以降、未遂も含め19回に上るらしい。その都度、軍が乗り出して事態を収拾してきた。国民も軍のクーデターに慣れっこになっているらしい。民主主義の成長プロセスとかではなく、これが国民性だったりして。


軍は、中立的な態度をとっているようだけど、タンシン派だった現政権を封じ込めたわけで、立ち位置としては反タクシン派に寄っているのかもしれない。
ただし、既得権者側である反タクシン派を現状維持派と捉えると、中立の立場に立とうとすると、改革派より現状維持派に近いスタンスになってしまうのは仕方がないかもしれない。